WEBデザイナー募集の告知をきっかけに知り合ったnasaさんは
サンフランシスコ在住のWEBデザイナー。
残念ながら今回は仕事はご一緒できなかったのですが
ご自分のサイトで書いている文章がとっても面白かったので、
お願いして 、ここで連載をやってもらうことにしました。
音楽を心から楽しんでいるのが伝わってくるような
気持ちのいい連載になること間違いなし。
また、アメリカ在住ならではの最新情報にも期待です!

★012 Jill Scott Live  (2005年2月23日更新)

2月の音楽ビックイベント、グラミー賞をほとんど見ることが出来ず、
ちょっと凹んでいるnasaです。みなさんはご覧になりましたか?

さて、先日のウィスパーズ&ハワード・ヒューイットライブに引き続き、
2週連続でオークランドの同じコンサート会場に足を運んでまいりました。
今回参加したのは私が見ることが出来なかったグラミー賞で
”Best Urban/Alternative Performance”を受賞したジル・スコットのライブです。
(受賞曲の”Cross My Mind"もライブで聴けました。)
オークランド公演2日間のうち2日目のライブで、チケットセールスが
始まったその日にオンラインでチケット購入したものの、席はかなり後ろ。
人気の高さが伺えますね。


本当はデカいジル・スコット その1

さて、実際のライブなんですが、これがまたものすごい盛り上がりっぷり。
アメリカで初めてアンコールというものを体験しました。(笑)
正直、ここまで人気がある人とは思っていなかったので、
とにかくその盛り上がり方に「すごい、スゴイ」の連発。
ショーが始まる直前から歓喜の声が上がり、
彼女が登場するとさらなる沸き上がり。
2曲目の"Golden"で、すでに総立ちとなり、会場全体で大合唱。
ペースが速くないかな・・・と思っていたら、MCでペースを落とし、
"Exclusively"や”Jilltro”などの語りのある曲を持ってきたり、
中盤はバラードでしっとりと聴かせていましたね。
ライブ中、ジルの方から「もしよかったら一緒に歌ってね」と
言っていたんですが、言われなくてもがんがん一緒に歌っている
ファンが多かった様に見受けられました。

この”語り”のある曲では、しゃべりながら細かい演技が入ってました。
例えば、"Exclusively"では「She sniffed, and sniffed, and sniffed....」
と言いながら脇のにおいを嗅ぐ仕草をしたり(会場笑)、
"I Think It's Better"の前だったかな、破れたハートを取り繕う仕草をしたり。
席が遠かったこともあってよく見えませんでしたが、
おそらく顔の表情も豊かに演出していたんじゃないでしょうか。

英語が完璧に聴き取れない私にとっては、
やはりこの語りモードはちょっとキツかったですね。
CDと同じ様にはしゃべってなかったみたいですから。
驚いたのは、私の隣に座っていた女性、全部のセリフを覚えているみたいで
メロディーのないところも一緒にしゃべってたりするんですよ。
私が「アドリブじゃないのか?」と思っていると、
隣で同じことを同じタイミングで言ってるし。
その女性、よっぽど好きで良く聴いているんでしょうね。


本当はデカいジル・スコット その2


ジルの歌声なんですが、予想以上に上手くて、
声の伸びもものすごく良かったですし、
パワフルでありながらかわいらしい部分もあり、
自分の声を上手にコントロールができるシンガーなんだなと思いました。
基本的にCDで聴くのと同じなんですが、やはり生の歌声だともっと
”奥が深い”彼女の魅力を堪能できるのではないかと。
ま、こういうことはどのアーティストにも言えることなんでしょうけど・・・。

曲についてなんですが、
CDとは違ってかなりアレンジが加えられている
ものが多かったです。例えば"Golden"。
これはかなりのアップテンポにアレンジされてましたし、
"Bedda At Home"もサビに到達するまでこの曲だと分からない程に
アレンジが施されて別の曲に聞こえました。
どの曲か覚えていませんが、ちょっとオペラ歌手っぽく歌ってみたり、
ジャジーな曲やラテン調の曲もありましたし、ジル・スコットって、
どんな曲でも歌えるんだなと、えらく感心しながら聴き入ってしまった私・・・。

それにしても彼女はデカイですね。遠くの席でも大きく見えましたから。
白地にキラキラ装飾のあるロング丈の上っ張りにワイドパンツという
衣装だったんですが、色が白だけに、余計に大きく見せてたのかも。
それからですね、ライティングやバンドメンバーのポジションなど、
ステージのセットも割と凝っていたようでした。
演出の中の1つですが、ジルが登場する前、小柄な女性ダンサーが現れ、
5分近くダンスショーみたいなものがあり、最後の方にも
また彼女が出てきてはダンスを披露していました。

それからもう1つ。これはどうでも良いことかもしれませんが、
今回のコンサートの客層なんですが、意外と年齢が高い様に見受けられました。
もっとティーンや20代前半くらいの若者が大半を占めると予想していたんですが、
意外や意外、20代後半〜30代が多かったのではないでしょうか。
結構落ち着いた感じの客層でした。
それでも結構コアなファンが多かったと思います。


アメリカでは珍しい(?)アンコール

冒頭にも書きました通り、
今回私はアメリカで初めてアンコールというものを体験したんですが、
最後はもうとにかく大フィーバーという感じでしたね。
最後の曲が終わり、ジルが退場してまもなく
席を立って帰ってしまう客もたくさんいたんですが、
曲が完全に終わりバンドメンバーが退場するまで残る客も多く、
最後の最後まで大声援、大拍手を送っていると、
間もなくして再びジルが登場したんですね。
「ありがとう」などと言いながら"The Way"を歌い始めると、
またしても観客が大合唱。私もノリノリの大声で歌いました。
そしてその曲が終わると、ジルが人差し指を立てながら
バンドメンバーに「もう1曲」という仕草。続け様に"Family Reunion"です。
とにかくこの2曲は総立ちで、自分の目の前に広がる心地良さそうな人の揺れと、
会場内の熱狂がとっても新鮮に思えましたし、
観客1人1人の頭から湯気が出ているようにも見えました。
この一体感、忘れられません。

今回のジル・スコットのライブ、私の体験するライブ史の中で
またしても上位に位置するものとなった様な気がします。
最近はクラシックソウルのライブが続いていただけに、
久しぶりのネオソウルライブはフレッシュに感じたと同時に、
新旧ソウルのそれぞれの違った良さを体感出来た様に思います。

最後にセットリスト。 順番は定かではありませんし、
もしかしたら抜けている曲もあるかもしれません。

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Golden
Jilltro
Do You Remember
Exclusively
One Is The Magic #
A Long Walk
Love Rain
I Think It's Better
He Loves Me (Lyzel In E Flat)
Talk To Me
Cross My Mind
Bedda At Home
Whatever
Gettin' In The Way
The Fact Is (I Need You)

= ENCORE =

The Way
Family Reunion

どうやら今年4月に彼女の詩集が発売されるみたいですよ。

⇒ The Moments, the Minutes, the Hours ; The Poetry of Jill Scott
nasa
サンフランシスコベイエリア在住。
駐在員妻、カレッジ学生、ウェブデザイナー(ひよっこ)、
グラフィックデザイナー(たまご)、そして通関士(おまけ)と
肩書きが多い割にはどれも中途半端なのが悩みの種。
ウェブのお仕事賜ります。ついでにグラフィックデザインも♪ 
詳細は → nasastyle.com
アメリカ生活のこといろいろ書いてます → nasastyle.com/america

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